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ミーハー映画編

イッセー尾形さん台湾映画『ヤンヤン夏の思い出』試写会で来福

(2001.2.15)

 福岡のイムズホールにて、台湾映画『ヤンヤン夏の思い出』の試写会があり、これに日本人の大田という役で出演されたイッセー尾形さんの舞台挨拶もあったのでした!!私は最前列で見ました。
 2時間53分という長い映画(!!)でしたが、上映に先立ってのイッセーさんの挨拶では、一人芝居のネタもひとつ披露されて、ちなみに、それは「ストリート・ミュージシャン」というネタで、弾き語りもアリで、とっても面白かった!!ステージに登場したときからイッセーさんは「怪しい長髪のヒッピー親父」みたいな出で立ちで「?!」と思った私でしたが、この一人芝居の為だったのでした。しかし、友達は「映画のほうに頭を切り換えるのが大変だった」と言ってました。た、確かにね。長時間の映画にも関わらず、上映が終わった後、なんとイッセー尾形さんは出口のところに座って、お客さんをお見送り!!当然、握手ぜめサインぜめのイッセーさん。あああ、なんてイイ人なんだ!!

 そして、当然デジカメ持参していた私
は、しっかりツーショット写真をお願いし
て撮らせていただきました!!

 ちなみにイッセーさんは役作りについ
て、監督から何の指示もなくて戸惑った
そうです。ハトと遊ぶシーンで、ホントは
鳩が大嫌い(あの目とくちばしが怖い!!と
のこと。)なイッセーさん、肩に鳩をとまら
せて「俺を突くなよ」と、なだめるつもりで
口笛を吹いたら、それが監督にはウケ
て、映画ではそのまま採用されたそう。
後日のインタビューで監督は「イッセーさ
んのこの映画での役所は、いわばミュー
ズ(女神?!)です」と語っていたそうで、イッ
セーさん曰く「いやー事前にそんなこと聞
いてなくて良かったですよ。そんなこと聞
いてたら、私、天使のような羽作ったり、
竪琴持ったりしちゃったかも(笑)」って。

「ヤンヤン夏の思い出」の簡単な感想

 台湾映画なんだけど日本ロケもあり、イッセー尾形さんも出演。(しかも、一服の清涼剤のような、とてもイイ役でした。)エドワード・ヤン監督にしては、ほのぼのしている話かな?!と思いきや、やはり、いろいろと辛い事件が起こるのでした。でも全般的に淡々とした感じで、(しかし2時間53分!!長い!!でも見ると、これのどこもカット出来ないよねぇーというストーリーなんですけど。)見終えた後は、涙ポロポロ。8歳のヤンヤン君は、8歳にしてはおちびさんですよね。だから従姉妹の女の子たちにも学校の女子にもからかわれるのかな?!まぁ、なんというか、からかいたくなるキャラクターではあるんですけど。しかし男女の仲は難しいなぁと、つくづく思ったですよ私は。だって、このカップルこそは問題なく事が運ぶのかと思いきや......。いやいや、これ以上書くとネタバレになりそうで書けないけど。私と友達は、見終えた時、開口一番「まったく男って奴は、どいつもこいつも!!」って苦笑いしながら軽く怒ったもんね。これまたヒトによるでしょうけど。登場人物の誰に感情移入して見るかによるかも。私はヤンヤンのお姉ちゃん、高校生のティンティンに感情移入してしまったのでした。見ている間、心はお下げ髪の女子高校生でしたわよ(爆)。だから、すごくウルウルしてしまったのかも。「こんな世の中なら、私はずっと目を閉じていたい.......。」というのに泣けたもん、そして、それを慰めるお祖母ちゃんの仕草にもね。
 長さに引いてしまわないで、是非たくさんの人に観てほしい、いい映画です。