Liveレポ ブルースブラザースバンド @福岡ブルーノート 2001.4.27(Fri) 一昨年大ヒットした映画『ブルースブラザース2000』はもちろん、その前作『ブルースブラザース』も大好きな映画で、セルビデオも持っているし(先日発売されたDVDも、もちろん買ってしまった)、映画も何度となく見ている私。そのくせ、ここ数年ほぼ毎年、ブルーノート福岡に来ているブルースブラザースバンドのステージは見たことがなかった。ひとつにはチケットが高いというのもあったけど、やはり映画とまるきり同じメンツではないし、俳優のダン・アクロイドが来る訳でもないしなーと、ヘンに冷めたところがあったのです。でも見たことがある友達の話だと「映画見たなら、そりゃもう知っている歌のオンパレードだし、楽しいよぉ!!」と言うので、なんとなーく今年は見てみるかーという気分になってチケット購入。
そして、Liveの前日まで、なんだかバタバタしていた日々で、一体メンバーは誰が来るのかもよく把握せぬまま、とりあえず前日に一応DVDで『ブルースブラザース2000』を見て行きましたらば.......なんと、映画に出ていたバンドのメンバーが、かなり来ていたのでした!! マット・マーフィーもSaxのルーも!! (詳細は、こちらの福岡ブルーノートのHPでチェックしてください。私は実は帰宅後に、こちらをチェックしたのでした。)
私はナメた態度で「金曜1stステージとか、そんなに熱心なファンもいないだろう。熱心なファンは2ndに来るだろう」とたかをくくって、開場30分後に行ったら、ステージかぶりつきの席は、もうとっくに埋まってしまってました(涙)。店の人には「よく見える真ん中なら、もう後ろのほうになりますねぇ」と言われたものの、ミーハーな私としては、とにかく少しでもステージそばを確保!!と思って「あっ、ステージと同じ高さの、あのステージ脇の一番前は空いてますか?」とお願い。ここだと、きっとステージにあがるメンバーが絶対に通る場所だから最後に握手できるわと思ったのでした。なんと計算高い私!!そして、その読みは、もちろん当たり。しっかりステージ去り際のメンバーほぼ全員と、しっかり握手出来た私でした。えへへ。ボーカルのエディ・フロイドは、握手を求めたら、手の甲にチュッしてくれました。外人さんやねぇと妙に感心してしまった私でした。(私の友達は求めないのにマット・マーフィーにチューされたらしいぞ。いいなぁ。)
しかも、そこはホーンセクションのメンバーが、ホントに目の前0.5Mくらいというスゴイ席でした。この周囲は、けっこうお酒呑みながら聴いている大人な客が多かったので、一人で映画(『ブルースブラザース2000』の公開のとき買ったモノ)のTシャツまで着てきて、はしゃぎまくりの私は、けっこう目立っていたようで(苦笑)、えっらいメンバーとアイコンタクトしまくりでしたね。ふふふふ。Saxのルーさんと、えらい目が合いまくりで照れちゃいました。『Everybody Needs Somebody to Love』の「you!you!you!」ってとこでもメンバーに指さしてもらっちゃったわー!!って、でもこれは客の全員が「自分が指された!!」って思っているよね、きっと......(照)。
さて。肝心のステージですが。もう映画のファンにとっては、たまらんものでした。どの歌もどの歌もイントロから「きゃー!! 嬉しいっ!! この歌がナマで聴けるなんてっ!!」という感じで、サビ部分は、かなりデタラメ英語ながらも、ほぼ全曲、一緒になって大合唱。店内のほとんどのお客さんが、そんな感じで、大盛り上がりでした。特に前日『ブルースブラザース2000』を見ていた私としては、ジョン・グッドマンのそっくりさんみたいなボーカルが出てきたときは、アゼンという感じ。(そう、映画を未見の方にお知らせしますと、第二作のほうは、亡きベルーシーに代わってジョン・グッドマンが相棒役で出ているのです。)もうそっくりだったなぁ。そしてキャブ・キャロウェイの『ミニー・ザ・ムーチャー』を歌うときは、ちゃーんと白のタキシードにお召し替え。この彼とマット・マーフィーのギターの共演で「歌声そのままにギターの音色を出しまっせバトル」みたいなコーナーがあったのですが、咳の「コホッ」というのも忠実に出すという(笑)、そして「歌声の方が負けてるぜ、おい」みたいな感じで、ミネラル・ウォーターを差し出されたり(笑)と、英語がわかんなくても楽しめる、すごくエンターテイメントなステージでしてたねぇ。(もちろん英語が堪能だったら、もっと楽しめたでしょうけれど。)後半は、スタックスの看板スターだったエディ・フロイドが登場。またまた盛り上がり、アンコールではボーカル2人で、最後まで熱狂的なステージでした。そうそう、最前列に、小さいお子さん2人連れのご夫婦がいて(なんてリッチな家族!! チケット代4枚分っていくらだ?! と、とっさに思った小市民な私.....)この子供たちが、えらくエディ・フロイドに気に入られちゃって「ニュー・ジェネレーション」とか何とか言われて、ステージに上げられました。で、推定4,5歳くらい?! の、このお嬢ちゃんお坊ちゃんが、やっぱ子供だから全然ひるまないというか、ものおじしないというか親指立てて「イェーイ!!」なんちゃって、リズム感バッチリでノリノリなんでありました。ちょっと驚きでした。きっと家でも、いっぱい、こういう音楽聴いてるんだろうな。実にうらやましい家庭環境ですな。小さいときから、こんな.......。
1stステージが終わった後、店の方にお願いして楽屋外で並んで待って、持参したDVDのケースに、メンバーのサインをもらってもらいました。左の写真が、それです。(マネージャー曰く「とにかく楽屋が狭いので中には入れられないんだよ、ゴメンネ。」....というようなことを英語で言っていたと推察する私)。まぁ、あの人数じゃね。そして若手のドラマーの彼は、ベテラン勢のメンバーに囲まれていたからなのか、一人、外でタバコ吸っていました。でも彼が一番ハンサムだったなぁ、って、こんなことチェックしている私ってば(照)。
Saxのルーや、スティーヴ・クロッパーは、ちょうど楽屋の外に出てきてお酒呑んでいたので、じかにサインをいただきました。嬉しい!! あああ、こういう時、英語が堪能だったらなぁーと思う。しかし、実のところ、小さいDVDケースに、メンバーほぼ全員のサインでは、どれが誰のサインだか(自分でもらったサイン以外は)あんまし判別がつかない私なのであった。とほほ。
あっ、そうだ。ひとつ思ったこと。
最前列のお客さんで、アンコールのときだったけど、歌っているエディ・フロイドに、自分のギターを差し出してサインをせがんでいるお客さんがいて、そりゃちょっとアンタ.......(怒)と思ってしまった私。私もかなりミーハーだけど、自分では”節度あるミーハー”なつもりなので、やっぱ歌を聴きに来ている以上は、最低限のマナーってもんがあるのではないか?! と思ったのでした。どうなんですかね、こういう店では、そういう堅苦しいことは言いっこナシなんですかねぇ。エディ・フロイドは歌い終わった後にちゃんとサインしてあげてましたけど。優しいなぁ、エディ・フロイド。
そして、私が店を出る頃。外には、次の2ndステージを待つ客の行列が。その中には、なーんとブルースブラザースのコスプレをした人が!! そう、あの黒のスーツに帽子にサングラス、しかもジョン・グッドマンばりの、かっぷくのいい体型!! すごーい、格好だけじゃなくて体型までもは、なかなかコピーできないぞぉと妙に感心してしまった私でした。 ネット繋がりのひらめさんのHPでは、次の日のステージの感想が書いてあります。私よりも、うーんと音楽的考察に満ちているレポートです!! |