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Liveレポ

PAUL WELLER SOLO ACOUSTIC TOUR 2001

@ドラム・ロゴス('01.7.14 Sat)

<セットリスト>
■THE COLLECTORS
(オープニングアクト)
 開演18:31〜終演18:47
1.問題児
2.SMILE FOR ME DAISY
3.ONE after 909

■ポール・ウェラー
 開演18:54〜終演20:13
1.Country
2.Above the Clouds
3.Love Of the Loved
4.All The Pictures on the Wall
5.Clues
6.English Rose
7.There's No Drinking
8.Down In the Sciene
9.Foot Of The Sciene
10.Love Less
11.Buterflies
12.Science
13,Back In The Fire
14.You Do Something To Me
15.That's Entertainment
16.Everything has a price

アンコ一ル
1.Wild Wood
2.Head Start For Happiness

(セットリストは、前回と同様、
Live終了後、主催イベンターか
らEメールで届いた。このサー
ビスはナイス!!)

 

 

 昨年の秋の、あの「引退宣言」は何だったのか、ナゾは解明されないまま(苦笑)、トートツに飛び込んできた、今回の来日公演情報。そして、それはまるで「聞いてはイケナイこと」みたいに誰も触れないのであった。うむむむ。でも、まぁ、あのポール・ウェラー様のLiveが、この福岡でまた見ることが出来るのだったら、そんなこたぁ、どうだっていいや!!と、もちろん速攻でネット先行予約にてチケットGETした私でした。

 だが。しかし。またもや福岡のチケット売れ行きは悪かったのだろうか?!だってLive前日まで、FMで「チケット好評発売中」って宣伝ガンガン流してるしぃー(涙)。どうしたんだよ?!博多のモッズ野郎たちは?!

 そして。これまた昨年の秋と同様、いざ会場に着いてみると、客は、そこそこ多かったのである。わ、わからんぞー、未だに。博多のポール・ウェラーのファンの動き。単に「のんき」なのか?!実際に客が入ってしまえば、後ろのほうの人なんて「酸欠状態」になるくらい満員だったらしいし。ちなみに私は整理番号50番なんて早い番号だったので「これはもう最前列をねらうしかないっしょ!!」と、入るなり荷物をロッカーに入れるのも止めてダッシュ!!おかげで、ほぼ最前列中央にて見ました。手すりの所にはもう既に人がへばりついていたのだけど、一番ちびちゃい女の子の後ろを「私の立ち位置」として確保。我ながら賢い!!おかげで、あのポール様が目の前、至近距離2,3M先ってくらいで見れました。もう感動!!もう何回も「あっ、目が合ったわ!!」「ああー、やっぱ今日はオシャレしてきて良かったわぁー!!」って思っちゃったもんね。でも、あの辺りで見ていたファンは誰もがそう思っていたに違いない(苦笑)。

 この日は博多山笠の最終日「追い山」の日で、実は二部構成。一部がポール・ウェラーで、二部(夜中12時スタート!!)はザ・コレクターズ他の「ブリティッシュROCK好き日本のバンド」が数組出るLiveがあるのでした。私は都合で一部しか見なかったのだけど、なんと、この日のオープニング・アクトとして、ザ・コレクターズが3曲アコースティックで歌を聴かせてくれました。これは嬉しいハプニングでした。私は古市コータローさんの目の前でした。嬉しい。
 そして19時近くになって、いよいよポール・ウェラー登場。なんとラフな格好。(アディダスのTシャツ茶色に白のライン入り、白のコットンパンツ、そして黒の革靴という出で立ちでした。)
そして、なぜかツアースタッフが首から下げているプレート(多分、スタッフ認識証みたいなやつ。ポール・ウェラーのポスターと同じ図柄の写真入りのやつ)を、ポール・ウェラーも下げていた。本人なのに(笑)。はずすの忘れてステージに出てきたのか?!それとも「しゃれ」で下げていたのか?!アンコールのときも下げていたもんなぁ......誰か、真相をご存じの方がいたら、教えて!!些細なことだけど、なんか気になるぞ、私は。そして、やはり1年前よりはグンと老けていたので、一瞬ちょっとショックだった私ですが、しかし!!歌声は、すごく太い声で変わってなくて、嬉しかった。というのは、先日見た佐野元春Liveが、本当に佐野さん声の調子が悪そうで、ちょっと心配でもあり悲しくもあったので。「年齢的なものなのかな、やっぱり......」と思ってしまったのだけど、ポール・ウェラーの声は健在というのを確認出来て、嬉しかったのでした。アコースティックLiveというのはギターと歌声だけだから、本当にストレートに声が伝わってきて、なぁんか、すごいゼータクしている気分になれる。そしてギターも「ほんとに1本なの?!」っていうくらい、ガガガとかき鳴らして、すごい迫力の音だったし。ノリも最高だったと思うし。あああ、ほんとにこの人ってROCKギタリストなのねーとか、今更ながら思った私。そしてそして、特筆すべきは、なんかすごくご機嫌でした!!この日のポール・ウェラー。どうもこの人って、私の中では「眉間にしわ」という印象が強いんだけど(なにしろ私の中では「ジェレミー・アイアンズ、STING、ポール・ウェラー、緒方拳」は、同系列で「眉間にしわが似合うジェントルマン」という認識なのだ)、この日は時間が経つほどに機嫌が良くなっていってた感じで、もうニコニコだった。何かの曲で、手拍子が、自分の思うのと観客の拍子にズレがある(リズムパターンの違いだったのか?!)ときとか、両手で顔をおおって「Oh〜」とか泣きマネ(!!)してたしな。その後「But、I try」なんて言ってたし。あんな"お茶目"な人だとは思ってなかったぞ。びっくり。Liveは、とにかく楽しかった!!ザ・ジャムやスタイル・カウンシル時代の曲もやってくれたし。そして客席から何度も「アニキー」と声援が飛ぶのが可笑しかった。気持ちはわかるけど、それじゃ通じないってばさ.....。そして、その声援が飛ぶと「わかんねーよ」とでも言いたげに、無言で口をパクパク、手をひらひらとさせるポール・ウェラーであった!!いやーなんか、とにかく嬉しくて楽しいLiveだったなー。すいませんね、全然「音楽的な考察」抜きのレポートで。

 そして、Live終了後。案外と早い時間に終わったので、けっこうタラタラとグッズ見たり(ちなみに私はグレーのチビT買いました。外タレのTシャツってばかでかいサイズのTシャツしかないことが多いんだけど、この辺もエライぞ!!)ビール呑んだりしてて、外に出たら。なんと、丁度タクシーが来て「ハッ!!もしや、あれにポールご一行様が乗るのね!!」と思ったものの、場内スタッフの「車の邪魔になりますので車道には出ないでください」「あちら側の道に渡ってください」という声に素直に従って渡ってしまった私。大馬鹿者である。そして案の定、そのタクシーにはご一行様が乗ったのでした。私は、デジカメ持参していたにも関わらず、写真撮ることもせず、ただボーッと放心状態で眺めてしまった。先日のSwingOutSisterのときといい、私はどうも「好きすぎてダメ」なタイプらしい。いつものミーハー瞬発力が、ぜんぜん発揮出来ず。とほほ。でも見れただけでも、いいやー。スタッフは「写真はダメ!!」とか厳しいこと言って遮っていたけど、ポール自身は、すごくフレンドリーな感じで、もみくちゃにされながらも、にこやかに握手とかに応じてましたね。いい人やー。

 そうそう、会場の客層は、昨年同様、おしゃれな感じの大人が多かった。そして聞くともなく聞いていると、大阪から東京から全部の公演を「追っかけ」して、この博多まで来ているファンも多いみたいだった。恐るべし。その人たちの話では、ステージ上の、あの、なんてことないタダの丸椅子も、実は「マイ・チェアー」で、全公演持って回っているんだそうな(笑)。椅子にまでこだわるのとは、さすがだわ、ポール・ウェラー、という話でした。