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ミーハー遭遇 音楽、作家、その他編

天神でSwingOutSisterにバッタリ (2001.5.25@福岡)


 私がSwing Out Sisterのファンになったのは、デビュー作『ブレイク・アウト』が大ヒットしたときです。コリーン嬢がバチッとウィンクしている顔のドアップのジャケット写真は、当時のファッション雑誌『ID』の表紙にもなったりしました。すごく印象的でカッコイイ写真でしたもんね!!これは87年で、かなりひんぱんにプロモーション・ビデオが流れていたので、覚えている人も多いのでは?!(ただ、年代的に、今30代以上の人に限られるかな?!)あの頃は3人組だったんだけど、その後メンバーが1人脱退して現在はアンディとコリーンの2人です。96年に、ドラマ『真昼の月』(常盤貴子と織田裕二が共演したドラマ)の主題歌に『あなたにいてほしい』が使われてヒットしたので、それで知っているという、ちょっと若いファンもいるかも。(私は、このドラマを全然見てなかったので、なぜいきなり彼らの歌がヒットしているのかわからなくて驚いた。)その後も、CMとかいろんなところで彼らの歌は結構使われているから、知らないうちに耳にしている人も多いと思うんですが、まぁ、ファンの私から客観的に見ても、売れていたり売れていなかったりという感じなのでした。でも私は、ずーっと欠かさず新譜は速攻で買っているくらいのファンだったのです。

 で。今月のとある日、なんと新聞の片隅に、クロスFM(北九州のFM局)の広告で

「緊急NEWS!! SwingOutSister無料ミニLiveが決定。
5月25日(金) 博多大丸パサージュ広場にて。PM6時より」


って載っているではないですか!!
 ああー、今現在、私が無職で、平日のこんな時間でも博多に行ける環境で良かった!!と、ほんとに心底、感謝しました。それてお友達を誘って、現地で1時間くらい前に落ち合いましょうと約束して、私は他の用事を済ませて、てれてれと天神(というのは会場近くの、地元の繁華街ですね)に出たのが4時ごろ。そして会場である大丸というのは、ちょっとターゲットの年代が高めのデパートなので、もちょっと若い世代向けって感じの店、岩田屋Z-SIDEというデパートに寄ったのでした。
 そしたら、なんと!!上の本屋「リブロ」からエスカレーターで降りて、5階の「ヴァージン・メガストア」に寄ろうとしたら、エスカレーター降りてすぐの「紳士用靴売り場」に、なーんか見たことある外国人ご一行さまが......。「えええっ?!あれはSwingOutSisterの人じゃん!!」と心の中で絶叫ビックリマーク羅列の私。どうして、どうして?!
(あとで調べてみると、このビル内にある「LOVE FM」にゲストで出た後だったのでした。)
でも間違いなく、あの長身の女性はコリーンだし、あの、ちょっと太った男性はアンディだよなーと確信して、お付きの人(日本人スタッフ)に、おずおずと「あのーこの人たち、SwingOutSisterですよね?!」と聞いたところ「そうです。あ、6時から大丸でイベントが......」「知ってます、知ってます!!それ見に私、●●●から、はるばる来たんです今日!!あの、あの、握手とか求めたりしてイイですか?!」「どうぞ、どうぞ。私たちが言うよりは、どうぞご自分で」って。うへー。私、英語話せないんですけどっ!!(汗)と思いながら、とにかく、へらへらとジャパニーズあいまいスマイルで近づいて「えとえと、えくすきゅーず・みー?!すうぃんぐ・あうと・しすたー、こりーん?!」と、とりあえず語尾尻上がり疑問形で名前を呼びかける。と、すごくニコニコと「おー、いぇー、ふくおかー、ナントカカントカ」と答えがかえってきて握手してくれました。すごくデカくてガッシリした手!!その後も、すごくフレンデリーに、売り場の靴を指しながら、なにやら話しかけてこられちゃったんですが、悲しいかな私にはサッパリわかんないので、全然コミュニケーション取れず。うううう、無念.....。そのとき既に私はタワーレコードで、出たばかりの新しいアルバムを買っていたので、それを出してみせて「買いましたよ!!」てなリアクションをすれば良かったものの、なぜか私のいつもの「ミーハー瞬発力」が全然出なくて、そんなことも出来ず、デジカメ持参していたにもかかわらず、写真も撮れなかった。なぜ?!好き過ぎて?!うううーん。実はCDに「5/25イベント、サインカード引換券。当日限り有効。」なんて紙切れが入っていたので、「きっとイベントの後に、CD買った人だけはサインがもらえるのね。」と信じていて、「じゃあ、このプライベートなときを、これ以上邪魔してはイカンかも」と、引いてしまったのでした。
 それで、なんとなーく、その場を離れて、それから友達にケータイで「今ね、Z-Sideの5階でコリーンに会った!!まだ、けっこう、この辺ウロウロしているよ。」と連絡。友達は、すぐそばのソラリアに居たので「ええっホントに?!今から行きます!!」と。彼女は英会話教室に通っているし、けっこう海外旅行もしているから、私よりは英語が堪能、良かったぁ頼れるぞ!!なんて思って、待っていたのに、なかなか来ない。なぜ?!と思っていたところに彼女から電話があって「今日は、この店、5時から会員限定のセールで、4時半にいったん閉めるからって、もう入れてもらえません」と。がうーん。私はぎりぎりで入っていたのでした。しかし、こんなこと(この会員限定のナイト・セールってやつ)年に2回しかないのに、なぜ、それが今日なのだ?!
 それで「まぁーイベントで、そばで見れるし、きっとサインももらえるよねー」なんて言いながら会場へ。会場前のカフェに一服しに入ったら、なんと店内の隅に外人スタッフとアンディが!!でも店の客は誰も気づいてないし、イベントを見にステージ前にチラホラ集まっている人たちも、全然気づいてない様子。そんなもんかなぁ。2人組と言っても、やはり華があるのはボーカルのコリーン嬢なので、バラでいるとワカンナイ?!でも私の友達も「よく分かったね」と驚いていた。まぁ、私はついさっき、そばで見て、服装とかも知っていたからかも。観客は、どんどん増えて、始まる時間には、かなり黒山の人だかり状態に。

そしてイベントは少し遅れて始まった。新しいアルバムから3曲ほど歌ってくれました。あー、どれも、とってもイイ感じ。私らはステージの横から見ていました。写真撮影はだめってお達しがあり、屈強そうな外人スタッフもいたので、あきらめていた私ですが、目を盗んで,2,3枚は撮りました。その中で唯一、コリーンの顔がちゃんと写っていたのが、これです。(しかしクロスFMの看板がとっても邪魔!!)で、なんとイベントが終わったら、2人は、さっさと帰ってしまったのでした。あれれ?!あわててスタッフらしい人たちに「CDに入っていた、この紙は?!」と聞いたところ「あ、それがサインが用意出来てないんで」「えっ、サイン会とかナイんですか?!」「ないです(と、きっぱり)」「えー?!」「なので、とにかく今用意してないんで、買った店に後日、取りに行って下さい」
 が、がうーん。それじゃあ、私があのとき遠慮したのは無駄だったのね......あああ、やはり、あんな滅多にない機会は逃してはイカンかったのね。日頃は、すごいミーハーな私なのに。こんなにもデビュー時から好きだった、滅多にそばでなんて会えない外人ミュージシャンだったのにぃぃ(号泣)!!関係者の方が気の毒そうに「あ、あなたは先ほどの。家、遠いんですよね。.......わかりました、後ほど送ります。」と。しかし、わざわざ新譜を買って、その場に来ていたファンは、ごく数名だったので、結局は、それらの人全員に、その紙切れに住所を書かせて、後日サインを送りますと。しかし私の友達曰く「でもスタッフの人、ボソッと、"サインは無理かも.....でも、そのときはグッズを何か......それはそれでレアな物ですから"とか言ってたよ」って。うううううーん。わかりしましたよ、あまり期待せずにおきましょう。
 まぁ......間近で接したコリーンが、とってもイイ感じの人だったから、それだけで幸せと思うことにしよう。しかし、ううう.......後悔の嵐........。
 


肝心なことを書き忘れるところでした。彼らの新譜は5月23日に出たばかり。

『サムウェア・ディープ・イン・ザ・ナイト』 価格:2548円
レコード会社:ユニバーサル インターナショナル(UICE-1010)


 バート・バカラックとか好きな人は好きかも?!洒落たフランス映画のサントラ盤ちっくな、なんというかドラマチックな音というか。
コリーンの、のびやかな歌声は、いつ聴いても心地よい。極上の大人のPOPSという感じです!!是非ぜひ聴いてみてください。