ミーハー映画編福岡で岩井俊二監督の追っかけまがいの二日間(1998.
3.28)
この前日、福岡市内の別の会場で映画『四月物語』のプレミア上映と、岩井俊二監
督のトークという、お得なイベントがありました。そして、映画封切のこの日、午前中2回
のみ、上映の映画館「シネテリエ天神」にて監督の舞台挨拶があるということでした。私
は一筋縄ではいかない(?)気合い入ってるミーハーなので、前日のトークの模様を速攻
でミニコミで作り、この日朝一番の上映時間の直後くらいに映画館に持参して(このミニコ
ミはこの映画館にもいつも置いていただいているので)映画館の支配人に「1部、出来た
ら岩井監督にも渡して下さい」と図々しく頼んだのでした。で、なにしろ前日ほとんど寝
ないで作って、コピーだけ朝コンビニでしてきた状態だったので、残りの配布先用のを近く
のファーストフード店で折り畳み作業をしているうち、2回目の上映時間になってしまい、映
画は前日観たからもういいやと思っていたんだけど、「あっ、あの映画館は地下だから、出
入口はあの1箇所よね。ということは、岩井監督は、絶対あそこから出てくるってコトや
ん。」と気付いてしまい、そしたらせっかくだから、やっぱりサイン欲しいなぁ、さっき観た時
は高いと思ってあきらめたパンフ(¥2100)やっぱり買おう。そしてあれにサインもらおう。」
と決心して、再びてけてけと地下へ。支配人にこそっと、渡してもらえたかと聞くと「ええ、読
まれてましたよ」とのこと。イイ人だぁ岩井監督。しかし今後のこともあるので、さすがにサ
インを支配人経由で頼むのは恥ずかしく、外でまちぶせ作戦にする。岩井監督って、ちょ
っとアイドルっぽい取り上げられ方しているから、もっと待ち伏せしているファンが多いかと
思いきや、私を含めて計5人でした。私は2回目の舞台挨拶が済んだらすぐ帰ってしまうと
思っていたから待っていたんだけど、映画館の事務室でインタビューとか受けていたらし
く、それから更に待つこと小1時間。やっと出てきた岩井監督に、パンフにサインをい
ただき、名前も聞かれたので言って書いていただき、ついでに『ミーハー通信』を見
せて「コレ作ってる者です」とも言い、「あぁ〜(ニヤリ)」とされましたが、さすがに、いく
ら図々しい私も「どうでしたか?」とまでは聞けなかったです、おこがましくて。この後、一緒
に別の映画館に映画を観にいく約束をしていた友人が、丁度この場にやって来たものの、
岩井監督があまりにフツーの人なので、ファンに囲まれてサインしている岩井監督を
てんで無視して通り過ぎて私のところへやって来たのでした。おいおい!!私が「岩井監
督よ!!握手くらいしなくてイイの?」と言ったら「えっ?!もう昨日のトークで観たから別にいい
です。」とクールな彼女でした。そして「やっぱり、K氏(私らの共通の知人で映画マニア
な人)に似てますよね、そばで見ても。」としみじみ言うのでした。(ちなみに彼女はK氏の
ファン。)そして「う〜ん、なんか醸し出す雰囲気が似てるのかねぇ。年令も同じじゃん、確
か。背も同じくらいだったね、そばで見ても。」(そうそう、岩井監督って写真の印象では背
高い人かと勝手に思っていたら、案外低かった。私と同じくらいだったので多分165cmくら
いでしょう。)「公家(くげ)顔ですよね、基本的に二人とも。(笑)」とか話しつつ、別の映画館
へ向かったら、そこでなんと、そのK氏夫妻とバッタリ会ったのでした。もちろん私はサイン
を自慢して「そこに置いてる『ミーハー通信』にも書いてますけど、岩井監督、Kさんに似て
ましたよ」と報告したところ「えっ、そう?(と、まんざらでもなさそうな顔)」とK氏。奥さんは
「えー?!」と異論を唱えていました。そして私の友人は岩井監督を間近で見た時よりも、こ
の時のほうがうれしそうだったのは言うまでもありません。隣りに奥さんがいても。まったく
乙女心っちゃ〜フクザツですな…。
(追伸)この文までまとめてHPにアップした後、知人のK氏からメールがきて「僕は一応身
長は170です」とのことなので、ここに訂正いたします。失礼しましたK氏。
(追伸その2) 昨年の暮れ、ビデオ「四月物
語」が出ます、というDMのハガキがウチに届
きました。そこに、「一年ぶりの卯月です。
岩井俊二」という、ひとことが書き添えてあ
り、果たしてこれは印刷だろうか、手書き
だろうか?!と友達と話したのですが、しか
し、監督自ら、こんなDMのハガキに手書きで
書くかなぁー、でも印刷のプロ(デザイン関係
の仕事をしている)の友達いわく「印字の色と
は違うから、これは手書きでしょう」と言ってく
れたので、私は手書きと思うことにしました。
いや、そのほうが幸せな気分だし!!右の写真が、そのハガキです。
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