ミーハー遭遇日記 indexに戻る


ミーハー遭遇・映画編

勤務先にてメリル・ストリープと遭遇

(1990.7.31)

なぜハリウッド女優が九州の一会社に? と思われるでしょう。実は彼女のダンナ様のダン・ガマー氏が彫刻家で(というのは、私もこの時初めて知った)北九州の某所にダンナ様の作品が設置されることになり、その仕事(デザイン画を元に鉄の溶接とかをする…我が社は鉄鋼関係の会社)を我が社が請け負っていたので、その関係でダンナ様の方は何回も来社していたのです。そして夏休みに家族揃って、お忍びで会社にやって来たという訳です。当日は、会社の中でも関係部署以外の人には来社のことは秘密で…とはいえ、まったく部外者の部署の私にも、女の子ネットワークで「あなたは映画ファンだから、きっと来たいでしょう?」と、ちゃんと情報は伝わってきたのでした。ありがたや、ありがたや。

 当日、なぜか話を聞きつけた北九州市長とそのご一行様まで来て、会社の会議室で、そのご一行様と会社のエライさんが、しばし歓談の後、私ら一般社員も「入っていいよ」と言われて、メリル・ストリープを囲んで記念写真。その時、私はしっかりメリル・ストリープの後の位置をキープ。そして写真を撮った後、すかさず握手をしてもらい、持参していた『恋におちて』のパンフとサインペンを取り出して、身振り手振りでサインを求めたところ、快く応じてくれて「ホワッツ・ユア・ネーム?」とも聞かれたのですが、私はもう舞い上がってしまって、すでに涙ぐんで声が出せない状態でした。そしたら(推測)「お〜泣かなくてもよいのよ」てな感じでメリルさんは何か言いつつ、肩をガシッと抱き寄せてくれて、私は、ますます号泣でした。この時ほど、自分の英語力のなさを悔やんだことはありません。実物のメリル・ストリープは女優にしてはガシッといかつい体格(肩幅が広いから、そう見えたのか?)でしたが、すごくきさくで良いお母さん、という感じの人でした。んなもんで、石川三千花サンあたりが悪口三昧書いているたびに、けっこう心が痛む私です。
(写真が、そのサインするメリル・ストリープと、興味津々でのぞきこんでいるお嬢ちゃん、ダンナさま。手前はメリル・ストリープの義母さま...だったと思う。)

もうめろめろに号泣している私