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ミーハー映画編

光石研さん、映画『リセット』上映会で来福@門司港ホテル

(2002.3.13)

 東京では、昨年の年末に上映されたらしい、この作品。九州では福岡、北九州、佐賀で各2日間の上映ということで、多分、よほどの映画好きの人か知人に勧められたとか一部の人しか見なかっただろうな。惜しい。監督(鈴木浩介監督)と主演俳優(根岸季衣、遠藤憲一、光石研)も来場。地方じゃなかなかこういう機会はないし、私は行ってみて良かったと思いました。映画はヘビーでしたけど。左の写真でマイク持っているのが鈴木浩介監督、その左から順に遠藤憲一、根岸季衣、光石研のお三方です。
 映画は、おおまかな骨組みだけを決めて、ヨーイスタートで80分間カットなしで12台のカメラ回しっぱなしで撮影したというもの。台詞も俳優たち任せ。舞台劇のような密室劇のような緊迫感。でもベテラン俳優5人(根岸季衣、遠藤憲一、伊藤洋三郎、光石研、片岡礼子)なので、話が破綻することなく、ちゃんと着地して終わっているところがすごいです。もちろん、こういう撮影なので、画面は全体的に暗くて見にくかったり、音声が聞き取りにくいところがあったり、あと、ストーリーも結構ヘビーだし(夕方の老朽化したビル。自殺の名所に偶然集まってしまった男女5人。誰もが様々な理由で自殺しようと思って来たらしいことが、それぞれの台詞から次第に明らかにされるというストーリー展開なのだ)まぁ、普段あんまり映画を見ない人には「何じゃ、こりゃ?!」の世界でしょうが、映画好きな人には「新しい試み」という感じで斬新な映画だと思います。しかし、この日の会場には、おそらく地元の商店街とか、その他の人脈繋がりで、まさに「普段あんまり映画を見ない人」もしくは「昔、若い頃は映画館に行ったけど、最近の映画は難しくて」というような客層の方々が来ていたようで(苦笑)。上映後に監督と俳優の舞台挨拶、質疑応答があったんですが、見ていて気の毒な質問や問いかけが出ていました。ううー。(一日3回上映があったんですが、私が見たのは3時からの回でした。ちなみに、どの回の後にも舞台挨拶はついていた模様。すごいサービスですよね。)でも監督さんは若い人(TVでバラエティーを多く作った人だそう)みたいだったし、きっと今後もどんどん、こういう新たな試みにチャレンジされることでしょう。そういや本編の後、メイキングが流されたけど、そのラストでも「『リセット2』を2002年春に撮影」とか出ていたし。


 で、こちらは舞台挨拶終了後に知人を通して、光石研さんと会わせてもらったときの写真。ちなみに光石研さんは北九州市黒崎の出身なのですよー。すごーエエ人でした! 私は青山真治監督『シェイディ・グローブ』での探偵役が一番好きです。