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ミーハー映画編

映画『MONDAY』のサブ監督が来福 @なかまAMC(2000.5.20)

 邦画に、ちょっと鼻が利く人ならば、きっとご存知であろう、サブ監督。1996年『弾丸ランナー』、1997年『ポストマン・ブルース』『アンラッキー・モンキー』、とにかく走る男の映画を撮ったら、今、日本でこの人の右に出る人はいないのではないか?!と思うくらい。(主演で、いつも走っている堤真一さんはスゴイと思う。)どの作品も共通しているのは、普段はうだつのあがらない平凡な男が、ふとしたことからキレるというか弾けてしまう話なのですが、今回の新作『MONDAY』は、そのハジケ方のスケールがデカイです!!なにせ、ショットガン携えてますから。しかも酔っぱらい。飲んだら無敵。まぁ、その辺は、あんまり書くと話のネタバレになってしまうので、これ以上は書きません。ぜひぜひ映画館で観て下さい。

 さて。この待望の新作、福岡では、やっと今日5/20から公開。なんと監督自ら舞台挨拶。こりゃ、ミーハーな私としては、行くしかナイでしょう。しかし日程がスゴイです。
福岡市・KBCシネマで11時の上映の後、舞台挨拶。その後、中間市・なかまAMCにて13時25分の上映の後、舞台挨拶。
........ええっ?!福岡市と中間市って、けっこー離れてるんですけど。なかまAMCで映画上映中の2時間足らずの間に(正確には、作品は100分。1時間40分!!)移動という訳ですか?!しぇー!!映画も走れば、監督も走るって訳ですか?!間に合うんですかい?!
 というファンの不安をよそに、もちろん監督、間に合いました。チラッと聞いた話だと、更にKBCラジオにも出演されたとのことです。すごすぎ。スーパーマンみたいな人だな。
 私は、なかまAMCに行きましたが、普段からミニシアター系の映画を上映しているKBCシネマ(つまり、マニアックな映画ファンが多い客層ってことです)と違って、ここ、いわゆるハリウッド系大作を上映することが多いシネコンのなかまAMCで、果たしてサブ監督の人気は、どんな感じ?!と、実はドキドキだった私。しかし、フタをあけてみると、なんと場内満員でした。うぉー!!すいません。北九州・筑豊方面の映画ファンをナメてました、私。反省しました。けっこう若い人、学生で映画研究会とか入ってるコ達が、こぞって来ている感じでしたね。ハンディカム持参の人多し。でも、けっこう年齢層は老若男女という感じで、案外と幅広かった。
 サブ監督は、俳優出身だけあって、背高くて男前!!(俳優→監督業。まるで日本のヴィンセント・ギャロ?!)パッと見は、シャイな人って感じでしたが、ひとたび話し出すと、すごいサービス精神旺盛な人で、ファンからの質問にも、司会の人の質問にも、見事な切り返しで、場内爆笑の連続でした。例えば.....

Q :サブ監督は海外の映画祭などでも大人気ですけど、海外の俳優から「オレをつかってくれ!」なんて売り込みはナイですか?また今後の新作で、起用の予定は?
A: 香港のダニエル・ウーっていう若手スターがね、ファンや言うて、使ってくれーて言ってきましたから、まぁーカッコええし、今から人気出そうな人やから、使ってあげてもいいかなー(笑)とか思ってますけど。
(ちなみに、ダニエル・ウーとは、すでに香港では大人気のアイドル・スターですっ!!)
Q :海外ではなくて、日本国内では、どうですか?!俳優さん自らのオファーはナイですか?
A: あ、そりゃもう今回の映画なんて、みんなですよ。野田秀樹さんなんて「お役に立ちたい〜、お役に立ちたい〜」てウルサイから何なのかと思うてたら、映画に出たいってことだった(笑)。

 ....って感じで、すべてがこんな感じの受け答え!!ううーん、文字にするとゴーマンに感じられる方もいるかもしれないけど、これを大阪弁混じりでサブ監督が話すと場内爆笑。なんというか、トクなキャラクター?!いやいや、サスガに、こんなおもろい映画を撮る監督さんです。そうそう、映画研究会の若いコから「質問じゃないんですけど、僕ら(横1列の数名)映画研究会なんですけど、僕らに何かメッセージください」という、私に言わせれば「うひゃー、若さやねぇー、なんちゅー図々しい!!」というような要求にも、監督は「映画は、とにかく脚本を書いてカメラをまわせば誰だってなれるから、どんどん作って頑張って下さい。そして、カメラ・アングルとか、どんどん勉強して下さい。いつでも俺にかかってきなさい(笑)。」と、やはり映画に対する愛情を垣間見る感じがしたコメントもありましたねー。「自分は、いつでも新しい作品が自分の最高だと思って頑張って作っているから、次も絶対面白いから、俺を信じて皆さんついてきて下さい!!」てなことを最後に言われてました。実際、しっかり面白い作品撮り続けている監督の言う言葉だから、こりゃー説得力ありますわ!!いやー、私、ついていきまっせ、どこまでもっ!!次回作の時もまた福岡来て下さい!! (2000.5.20)