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Liveレポ

仲井戸"CHABO"麗市 30th Anniversary 50Day's LIVE

「My R&R」TOUR"SOLO Night"@ドラムロゴス

2000.9.20(WED) 19:00〜22:00ちょい過ぎ!! 

 実は、行くギリギリまで、行こうかどうしようか、かなり悩んでしまったLive。いや、もちろん行きたくてたまんなかったのですが、金銭的に.......。でも、今年はデビュー30周年で、しかも50歳を迎える(ああ〜、とてもそうは見えない少年のように若々しくて素敵なCHABOさん!!)のを記念して50本Liveをやると張り切っているCHABOさん。情報誌のLive情報を見たら、もう次のLive(CHABO BAND)で福岡に来ることも決まっているのだけど、それは土曜日。今、Web講座に通ってて土曜日は遊べない私は、やはり今回のLiveしかチャンスはない!!と悟って、某ボサノバCDを数枚中古屋さんに売ってチケット代の足しに。(セコイ......。)
 いや〜、でもっ!!そうまでして行って、やっぱりヨカッタ!!と思う、すごい素敵なLiveでした。

 私がCHABOさんのLive見たのは、今年の2月、ヴァージンメガストア福岡でのインストアLiveが初めてだったというくらい、CHABOさんファンとしては超ビギナーの私。ラジオとかで流れる歌は聴いたことあったけど、そもそも持っているCDも、このインストアLiveのとき「本日限り、直筆サインもらえます!!」という宣伝に、まんまと煽られて買ったBOXセットのみ。今までCD持ってなくて、いきなりBOXセット買うっちゅーのもスゴイです。なんてミーハーな私だ。でも金色のマジックで、目の前でサインしてもらったコレは、もう家宝です。そのBOXセットの中に「ポエトリー・リーディング」も入っていて、ハッと思った私。「SOLO Liveって、もしや、歌はやらなくて詩の朗読ばっかりなんてコトはないよね?!」といきなり不安に。
もちろん、そんなことなかったです。ポエトリー・リーディングは2つでしたが、これは、とっても良かった!!「ポエトリー・リーディング」って、2月に東京で観たのが、あまりにも「あー私はこの場にそぐわないわ。困ったなぁー。」と困惑するものだったので(これは、もちろんCHABOさんではなく。なんか渋谷FMのイベントでした。花田裕之Liveがちょこっとあるというだけで見に行ったのでした。)ちょっと苦手やーんと思っていたのでした。
CHABOさんのは、蝉時雨のSEをバックに夏休みのことを読んだ詩と、低くJAZZが流れるのをバックに、閉店する喫茶店と自分の思い出がクロスするのを読んだ詩。このとき『ラブソング』の詩も朗読したんですけど、これが、もう私としては予想外にグッときてしまって。この後に『ラブソング』を歌ったんですが、これもまた一層グググッときてしまったのでした。「僕から100%の愛を〜」って歌。

 えーと。どうも感想文が、とっちらかってます。今回のツアーは、最初が麗蘭、そしてSOLO、次はBANDと続くらしいのですが。私がCHABOさんLive初体験でSOLO Liveを見たというのは、なんかすごくゼータクしたなと思えたのでした。ギター1本で、ホントにCHABOさんの生歌を、めいっぱい堪能出来たという点で。あ、途中、リズムの「ナカイドハジメ君」が出てきましたけどね(笑)。リズム・シーケンサー。「特別ゲスト!!ハジメ君で〜す。(いきなり声色変えて)コンバンハッ!!」って.....(笑)、「おっ、サスガ福岡は"麗蘭"に続いて二度目だから、飲み込みが早いっ!!」て。そーなのか、これは前回もだったのね。そうそう。いつもオールスタンディングの、ここドラムロゴスですが。この日は椅子席だった。それも私としては、なんだかホッという感じでした。やっぱり、ずっと立ち見で3時間近くはキツイっすー。三十路過ぎには。
 歌のそれぞれに、いろんなブルース・マンの名前を出しては「これは誰の歌の何々からインスピレーションを受けて作ったんだ」って、とても嬉しそうに語るCHABOさん。もうブルース好きでたまらんのだって感じに満ちていて良かった。私がブルースに全然造詣が深くないので、名前聴いても右から左というのが、なんとも悲しい〜。オーティス・レディングなどが入っているオムニバス盤『SOUL CHRISTMAS』というアルバム名だけが、かろうじて頭に残ったくらいかな。とほほ。これは今度、タワーレコードでも探してみよう!!
 さて。そう、CHABOさん50歳を記念しての今回のLiveツアー。「そもそもは、泉谷(しげる)が50歳になったとき、50本Liveをやるって発案したんだ。でも奴は根性なしだから途中で挫折したんだ(笑)、俺は最後まで50本やるぜ〜」と話したあと。10月9日で50歳ってことで「ちなみにジョン・レノンと同じなんだ。ジョン・レノンは1940年10月9日で俺は1950年10月9日で、ちょうど10歳違いだから覚えやすいんだよ。毎年365分の1の割合で同じ日にイギリスと日本で祝ってたんだよ。でも、いつのまにかジョンの年を越えちゃったな。」って。ああ〜、そうなんだ.....。「ちなみに水前寺清子も同じ日なんだ。鞍馬天狗も同じ日らしい」って。そ、そうなのね。
 とにかく歌も語り口も素晴らしくて、私はもうメロメロって感じで聞き入っちゃいました。アンコールも、本当に何度も何度もやってくれて。なによりCHABOさん本人が「もう去りがたいな〜、明日は長崎に行かなきゃなんだよ〜、でも、でも、あともう1曲だけね!!」って感じでやってくれているのが、本当に嬉しかった。最後の方はエレキギターも持ち出して、なんとステージ降りてきちゃったし!!私は前から3列目の端っこだったので、「あっ!!」と思ったのだけど、そして私の前の男の人なんて、すかさず駆け寄って握手というかCHABOさんに触っていた(笑)んだけど、私は突然過ぎて動けなかった。ああ、ミーハーな私としてはすごく無念。でも、いいや、すごい間近でギターを手に駆け回るCHABOさんを見れてしまったというだけで、もう胸がいっぱいになっちゃったし。
 そしてラストにSEでルイ・アームストロングの『What a wonderful world』が流れている間中、CHABOさん、涙をこらえているようにお辞儀をしては頭を上げては、お辞儀をして......場内はもう拍手が鳴りやまなくて。すごい幸せな気分に満ちた夜だった。終わった後も、お客さんが口々に「良かったね〜」って話しながら去りがたい感じで退場していたし。
 秋の始まりにビール呑みつつ、CHABOさんのアコースティックLive。最高に贅沢な夜だったなー。

仲井戸"CHABO"麗市さんのHPは、こちら!!