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Liveレポ

佐野元春 THE HOBO KING BAND with their Friends

ROCK&SOUL REVIEW @ZeppFukuoka 2001.7.8(Sun)  

 丁度1週間後に、同じミュージシャンのLiveを見るというのも初めての体験。(は?!と思った方は、こちらをご参照下さい。)でも、東京で見たときは、なんか舞い上がってしまっていたので、何の曲が演奏されたかも実は今となってはよく覚えてない私なのでありました。とほほ。今回の福岡は、結構きちんと覚えて帰りました。(っていうか、おそらく東京よりは、ぐんと曲数が少なかったのです。)

 今回はオールスタンディングなので「入場したら前に行ったモン勝ちだからねっ!!」と友達の手を引っ張って、B-90番台で入場したものの、ちゃっかりとAブロックの端(KYON側!!)ながら、結構前に陣取った私でした。始まってみると、おおお!! かなりKYONさんに近いぞ!! もしかして渋谷公会堂のときよりも近いかも!!なので、ついつい「KYONー!!」と何度も叫んでしまった私。目は合わなかったけど、なんとなーく「なんか、こっち側で僕を呼ぶ声が......」的にKYONさんの視線が、何度もこちら側にさまよっていました。(と思うのは私だけ?! いや、私の友達も同意してくれた。っていうか無理矢理同意させた?! オホホ)KYONさん。もーそれだけで、私は幸せっス!! 考えてみると、ホーボーキング・バンドにKYONさんが参加してからというもの、佐野元春のコンサートに行っても「佐野さーん!!」とは叫ばずに常に「KYONー!!」と叫んでいる私であった。このことを帰りにカミングアウトすると、連れの友達曰く「ヒ、ヒドイ(爆)」。ひどいよなー、やっぱ(苦笑)。
そういや、ボ・ガンボス時代にも、ボーカルのどんとを差し置いて「KYON!!」と声援をおくっていた私なのであった......。もうね、単純に、ハンサムに弱いんです、私(爆)。
 まぁ、それはともかく。今回の私らの立ち位置は、なかなかオイシイ場所でした。ステージに向かって左斜め前だったんだけど、メンバーのアイコンタクトが肩越しに見えるのでした。KYONさんと佐野さん、佐野さんと古田たかしさんが「行くよ!!」って感じで視線を交わしているのとかがね。これはコーフンしたなぁ。なんというか、このバンドの結束力の堅さを見た思いがしました。ジーンときちゃった。

 今回の1曲目は『君を探している(朝が来るまで)』そして2曲目に、東京では1曲目だった『ナポレオンフィッシュと泳ぐ日』、この2曲目の中盤くらいまで、佐野さんすごく声が出てなくて辛そうだった。私は「ええっ?! これはもうハスキーボイスって感じやん。どうしたの?! 今日のLive大丈夫かな?!」と不安になったけど、2曲目の中盤から、グッと声が出てきて、あとは快調でした。ホッ。でも昔の曲をキーを落として歌うときは、やはり少し辛そう。どうしたのかなぁ、ファンとしては心配。東京でも、ちょっと調子悪そうだったしなぁ。

 あと順番は正確ではないけど、演奏したのは
『ハートビート』(レゲエ・バージョン)、『コンプリケーション・シェイクダウン』『Wild Heart』(ここでまたメロディーさんの『リスペクト』熱唱!! でも今回、佐野さんのドラムはナシでした。)『ストレンジ・デイズ』(この歌で、ファンの皆がLaLaLaと歌って佐野さんが主旋律を歌うというのは、東京の時はやらなかったような気がする.....けど、やったっけ?! あああ、覚えてないや。でも、これに、すごく感動してしまって心がフワーッとなってしまった私でした!!)『月と専制君主』『インディビジュアリスト』ROCKに乗せて詩の朗読というスポークン・ワーズ(これは、無茶苦茶カッコ良かった!!)『99ブルース』ラストが『Sail On』でした。そしてアンコールは4曲、『ヤング・フォーエバー』『バニティ・ファクトリィ』『ハッピーマン』『アンジェリーナ』。東京では、この後、もう1曲やってくれたけど、今回はナシ。でも「みんなの想いは痛いほどわかるよ!!」とでも言いたげに胸をたたきながらステージのそでに退場した佐野さんでした。
 あと!! 特筆すべきは、『インディビジュアリスト』だったかな?! いや『99ブルース』?!どっちかの曲で、ラストのブレイクのときに、古田たかしさんがナイス・タイミングで「博多ーッ!!」って絶叫したんですが、あれはカッコよかった。うわわわわ!!! と思ってしまった。

 アンコール前の本編が2時間弱で、演奏したのが11曲。これは東京のときと同じく、間奏がメチャ長くて、ギター・バトルって感じだったり、佐野さんのブルースハープと山本拓夫さんのサックスとの掛け合いがあったりと「ジャム・セッション」の趣が強いステージだったから。なので、こういうの苦手な人には退屈だったかも。私は、すごく好きですけど。こういうのはCDでは聴けないLiveならではのノリって感じだからカッコイイと思うし、聞き応えあるし。でも、この辺は公式Webの感想を読んでも賛否両論ですね。あと、佐野さんファンは年齢層が高いので(苦笑)、こういうオールスタンディングというのはまず体力的に辛いかも。私は鍛えているので大丈夫でしたが(笑)。東京の時のような、ちょっと座って聴くアコースティック・ナンバーというのがなくて、Liveハウス・バージョンという感じで、飛ばしていく感じの選曲だったのも、私はナイスだと思いました。そしてラストの『Sail On』ではミラーボールがくるくると回って、皆の頭上に星がふりそそいでいる感じで、この演出にはグッときたなぁ。曲のロマンチックな感じと相まって。

 さて。今回一緒に行ったのは「佐野元春?! アルバム1枚も聴いたことないんですけど」という友達。本来行くはずだったコが急きょ仕事の都合で行けなくなったためのピンチヒッターなのでした。でも、友達も初めての佐野元春を楽しんでくれた様子で、良かった、良かった。第一印象としては、やはり「あの、しゃべり」らしい(笑)。あと、バンドのメンバーが個性的ということ、佐野元春の客やバンドのメンバーに対する気遣いに感動していた様子でした。(長丁場のオールスタンディングなので「みんな、足は大丈夫?! 疲れてない?!」って言ったり、あと「バンドのメンバーに2名、つい最近、誕生日を迎えた人がいるんだ」って言って皆でお祝いしたりとかね。それはちなみに、井上富雄さん7月4日、古田たかしさん7月6日!!)

 で。その友達が「印象的」と言った、佐野さんMC。思い出す限り書くと「1週間前から新聞の天気予報で博多の予報を、ずっと気にしていたんだ。最初は雲のマーク、そのうち傘マークが増えて、でも今日が近づくにつれて雲が減って傘が減って.....今日を迎えた(ニッコリ)」そう、この日は、すごくイイ天気で暑かったのでした!! あと「KYONは公的には大阪出身ということになっているけど、生まれは熊本だから九州なんだ。皆とブラザーなんだ」とか「トミー(井上富雄さんですね)は小倉出身なんだ、同じ福岡で皆とブラザーなんだ」とか、私にとっては、いつものMCなんだけど、なんか元春初体験の友達には、とってもウケていた様子。「それだけでブラザーって言われてもねぇ(笑)。でもバンドのメンバー気遣っているのが出ていて、なんか、いい人だねぇーと思ったよ。」と。

 そうそう、現在製作中のアルバムは、早ければ夏の終わりには皆に届けたいということでした。「早ければね」って佐野さんは笑いながら言っていたので.......まぁ、実際は秋あたりかな?! 楽しみです!!

 でも、とにかく私は佐野さんの声が気になる。どうか無理しないで静養して欲しいです。

 今回のLiveは開演が5時からと早かったので、終わって外に出てもまだ明るくて、ちょっとビックリした。私は友達とゆっくりLive後の食事とビールが楽しめたから良かったけど。これは、きっとZeppFukuokaがJR博多駅とかからも遠いから、九州内の他県から来たファンに対してのイベンター側の配慮かと思うんだけど。(今回、九州公演は、ここだけだったのでした。)次回、アルバムをひっさげてのツアーでは、皆のホームタウンに行くからねと約束してくれた佐野さん。約束だよ!! 絶対だからね!!